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10月4日時点ワードクラウド

 

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10月11日時点ワードクラウド

 

10月4日時点のワードクラウドでは、「energy」「oil」「gas」が大きなテーマとして存在し、続いて「inflation」「stocks」「china」といった小テーマが見えてきます。

10月11日時点のワードクラウドも併せてみると「china」「oil」と大きくテーマが存在し、「gas」「energy」も引き続き中テーマとして存在しています。

実際、10月4日から11日までの間の主な出来事としては、原油価格の大幅な上昇に始まり、天然ガス、石炭などのエネルギー資源不足が欧州をはじめとして米国、中国等でも叫ばれており、資源関連通貨群のパフォーマンスに対しても影響を及ぼしていました。同時に、2週間を通して「china」がテーマとして存続しており、マーケット参加者は中国恒大のデフォルトリスクを懸念材料として頭の片隅に置いていたのだと考えられます。

 

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10月18日時点ワードクラウド

 

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10月25日時点ワードクラウド

 

続いて、10月18日並びに25日時点でのワードクラウドでは「energy」「china」が揃って大きなテーマとして存在しています。

10月後半も前半の流れを引き継ぎ、原油価格上昇後の高止まりとそれに伴うエネルギー資源不足、そして、中国恒大をはじめとする中国の不動産業界の不透明さがメインテーマでした。加えて、10月18日時点以降のワードクラウドの小テーマには、エネルギー不足や価格高騰が一因とされるサプライチェーンの混乱の長期化を示唆する「supply」や、欧州圏でのコロナ感染者数の拡大による再ロックダウンを示唆する「covid」も組み込まれてきており、足元で新たなマーケットのメインテーマとなっている材料が既に見え隠れしていたことが分かります。

 

1か月間、1週間ごとのワードクラウドを並べて可視化し、振り返ってみることでその時のトレンドがより分かり易くなるだけでなく、新しくマーケットのメインテーマになり得る事象も周囲の小・中テーマの変遷などから予測がし易くなるでしょう。ワードクラウドはマーケットのメインテーマの変化に伴う相場予測を分析する過程でも欠かすことの出来ないツールになっています。