AIを活用して「早期胃癌の深達度を診断支援するシステム」の社会実装化
株式会社両備システムズ(本社:岡山県岡山市北区、代表取締役社長:松田敏之)は2018年より岡山大学病院 河原祥朗教授らの研究チームと人工知能を用いた早期胃癌関連の研究を進めてまいりました。この度、これまでの研究成果に基づき開発された早期胃癌の深達度を診断支援するシステムの社会実装化のプランニングが完成したことをお知らせいたします。
※両備システムズは医療機器製造業者として本システムの設計・製造を担当しております。
開発の背景
日本において胃癌と新たに診断される方は毎年約12万人おり、全てのがんの中でも第3位となっています。そのうち、約6割は早期胃癌です。一言に早期胃癌と言っても、胃の粘膜に留まる癌(M癌)と粘膜下層まで浸潤した癌(SM癌)に分かれます。
M癌とSM癌では治療方針が変わってきますが、これを見分けることは難しく、本来の適用でない治療法が選択されることも起こっています。河原祥朗教授らの研究チームでは、この課題改善に向ける取り組みの一環としてAI活用を検討されており、当社との共同研究開発に至りました。
医療×AI活用に向けた両備システムズの取り組み
両備システムズでは、医療現場での課題解決に向けたAI研究開発、医療DXの推進を行っています。今回の研究課題以外にも、潰瘍性大腸炎等の炎症性腸疾患を始めとした様々な臓器の疾病に関する研究開発に取り組んでいます。これら研究の過程において、染色前後の画像スタイルをAIが学習し、疑似的な染色交換を行う技術の特許の取得等も行っております。(特許7127227)今後、これら医療分野でのAI・DXに関する取り組みをより一層拡大していくために、当社メディカルAI部門の取り組み情報を発信する特設ページを開設いたしました。当社ではAI研究成果の社会実装に留まらず、医療分野での研究支援・投資なども含めた幅広い事業を推進していく考えです。これら活動を通して、日本の医療におけるAI活用ひいてはより良い医療の実現に向けて貢献したいと考えております。
両備システムズメディカルAI特設サイト:https://service.ryobi.co.jp/business_strategy/medicalai/
このページに関するお問い合わせ
株式会社両備システムズ ビジネス戦略本部 メディカルAIグループ
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