仮に、色覚異常では無い方が、ディスプレイで表示される全ての色を、反対色空間のような色空間の中の下図(a)の領域で知覚しているとします。
この時、色覚異常の方々は、同じ色を下図(b)、(c)のように2次元平面に近い領域で知覚します。
下の図は、Visolveの色変換機能の一つである赤-緑変換によって、この色空間の中の色がどのように変換されるかを示したものです。
(色空間を黄-青色軸方向から見た時の断面図です。)
輝度が等しい色の場合、より赤色成分の大きい色はより高輝度に、より緑色成分の大きい色はより低輝度に変換されます。
1型、2型色覚の方は、変換前の色を見て得られる輝度成分、黄-青色成分の情報(先頭の図(b))と、Visolveの赤-緑変換による変化(赤-緑色成分の輝度成分への反映)から、3次元空間に近い情報が得られると考えられます。
輝度が等しい色の場合、より赤色成分の大きい色はより高輝度に、より緑色成分の大きい色はより低輝度に変換されます。
色空間での変換前の色の位置 | 変換後の色の位置 |
さらに別の青-黄変換では、対象とする軸が黄-青色軸になるだけで、変換のコンセプトは赤-緑変換と同じです。