操作・利用方法
この製品を導入する事により何が可能になるのでしょうか?
ICカードを鍵として、Windowsのロック/ロック解除を行う事ができます。 ユーザID/パスワードの入力だけによるPCの利用では、なりすましによる不正アクセス防止や充分な本人確認は行えません。ICカードを使うことにより、より安全にPCをご利用いただくことができます。 ARCACLAVIS LOCKeyはセキュリティの専門知識がない方にも簡単にご導入して頂けるよう、シンプルな機能、易しい操作にテーマを置いて開発されました。ご利用にあたって専門的な知識は一切必要ありません。 詳しくはARCACLAVIS LOCKey製品ページをご参照ください。
ICカードの登録種別「個別登録」と「一括登録」はどう違うのでしょうか?
「個別登録」を選択してICカードをARCACLAVIS LOCKeyに登録すると、そのPCのロックを解除できるICカードとして登録時にセットしたICカードが1枚づつ登録されます。 「一括登録」を選択すると、登録時にセットしたICカードと同じ種類のICカードであればPCのロック解除が可能となります。例えば、同じ企業内の社員証を持つユーザであれば誰でもARCACLAVIS LOCKeyが導入されたPCを利用可能とする場合でも、あらかじめ1枚のICカードを登録するだけで良いことになります。
管理者カードとは何ですか?
「管理者カード」として登録されたICカードは、「個別登録」の場合と同様にPCのロック解除が可能になる事に加えて、ARCACLAVIS LOCKeyの管理者専用のICカードとして以下の機能を持ちます。 ・ARCACLAVIS LOCKey の動作設定画面(初期画面で F2 キー押下)を表示する際、管理者パスワードを入力する代わりに管理者カードをセットするだけで表示できます。 ・緊急ロック解除画面において、緊急ロック解除パスワードまたは管理者パスワードを入力する代わりに、管理者カードをセットする事でロック解除が可能です。 例えば、ARCACLAVIS LOCKeyの管理者パスワードを知っている管理者は本社のシステム管理部門のみに限定し、ICカード登録作業などを行う各支社のサブ管理者には、あらかじめ登録しておいた管理者カードだけを渡して権限を委譲する、などの運用が可能です。
緊急ロック解除パスワードとは何ですか?
ICカードを紛失したり、ICカードリーダが故障した場合などでもPCを利用することができるよう、ARCACLAVIS LOCKeyには緊急ロック解除機能が備わっています。 ユーザは緊急ロック解除画面(初期画面でF1キー押下)に表示されている8文字のチャレンジキーを管理者に伝え、管理者がそれに対応する緊急ロック解除パスワードを発行します。 こうして発行された緊急ロック解除パスワードは、管理者が設定した有効期間(1日単位で設定可能)の間、ユーザが利用しているPCのみに限定して利用可能です。 管理者キットには、このパスワードを発行する事のできる緊急ロック解除パスワード発行ツールが含まれています。 セキュリティ確保の為、緊急ロック解除パスワードは16文字の非常に長い文字列になっています。しかしながら、システム管理者とユーザの間で間違って伝わってしまいそうな文字列が排除されている等、細かな点に至るまで配慮された設計になっています。
チャレンジキーとは何ですか?
チャレンジキーはPC毎に異なる8文字のデータです。 このデータを用いて管理者はユーザが利用しているPCを特定し、そのPC専用の緊急ロック解除パスワードを発行します。この事により、発行済みの緊急ロック解除パスワードが他のPC上で不正使用されることを防いでいます。 緊急ロック解除パスワードを申請する際には、必ず正しいチャレンジキーを管理者に伝えなければなりません。
ARCACLAVIS LOCKeyをインストールすると、Windows のログオン手順はどのように変わるのでしょうか?
通常時のログオン手順は以下のようになります。 1.ICカードをICカードリーダにセットする。 2.Windows 2000/XP の場合: WindowsのユーザID、パスワードを入力してログオンする。 Windows Vista/7 の場合: ログオンするユーザのアイコンを選択し、パスワードを入力してログオンする。 この時、ARCACLAVIS LOCKeyの自動ログオン機能を設定すると上記の2.の手順を自動化して省略することもできます。
ARCACLAVIS LOCKeyをインストールすると、既存のユーザアカウントに何か影響はありますか?
既存のユーザアカウントに与える影響などは特にございません。 ドメインポリシー、ログオン時に入力するパスワードなども既存の設定をそのままお使い頂けます。
パスワードの定期的な変更をユーザに強制させることはできますか?
可能です。 ARCACLAVIS LOCKeyは既存のパスワードポリシーに影響を与えませんので、通常のWindowsの運用と同様、パスワード有効期限などの設定はそのままご利用頂けます。
ICカードを紛失してしまったらどうすればよいのでしょうか?
そのような状況に備えて「緊急ロック解除機能」が用意されています。 また、そのような場合他人に盗まれたケースなども考えられますので、安全のためにARCACLAVIS LOCKeyのICカード登録から紛失したカードの情報を削除することをお奨めします。
ユーザがICカードを自宅に忘れてきた場合どうすればよいのでしょうか?
そのようなケースでは、ICカードを紛失した場合と同様に緊急ロック解除パスワードによってICカードを使わずにログオンすることが可能です。後日、持参したICカードはそのままご利用頂けます。
緊急ロック解除機能を利用するにあたって管理者が行う作業はありますか?
ユーザがICカードを紛失するなどの理由で緊急ロック解除機能を用いてロック解除を行う際、管理者に対して緊急ロック解除パスワードの申請を行います。管理者は、管理者キットに含まれる「緊急ロック解除パスワード発行ツール」を用いて該当ユーザが利用中のPCに対して緊急ロック解除パスワードを発行します。 この時、ユーザ側のPCにインストールされている ARCACLAVIS LOCKey の管理者パスワードと、管理者側の緊急ロック解除パスワードに設定されている管理者パスワードが一致していなければなりません。 管理者自身が緊急ロック解除機能をご利用になる場合には、管理者パスワードまたは管理者カードが緊急ロック解除用のキーとなりますので、特に管理者側であらかじめ行っておく作業はございません。
緊急ロック解除機能が備わっていることで、セキュリティ上の懸念はありませんか?
緊急ロック解除に必要な緊急ロック解除パスワードには、その時のユーザの状況に応じて任意の有効期限を1日単位で細かく設定する事ができます。 そのユーザに対して新しいICカードを再配布するのに必要な最低限の日数を設定する事をお奨めしています。
ARCACLAVIS LOCKeyの自動ログオン機能を設定後にログオンパスワードが変更された場合、再設定が必要なのでしょうか?
自動ログオン機能の再設定は必要ありません。 パスワードが変更されている等の理由によりARCACLAVIS LOCKeyの自動ログオン機能に設定されたパスワードでログオンに失敗した場合、ユーザに対してパスワードの入力画面が表示されます。ここで正しいパスワードを入力してログオンが成功すると、ARCACLAVIS LOCKey の自動ログオン機能に設定されたパスワードも自動的に更新されます。
Windowsのロック解除の時のみパスワード入力を不要にし、ログオンの時には入力を必須とすることは可能ですか?
可能です。 ARCACLAVIS LOCKeyでは自動ログオンと自動ロック解除をそれぞれ個別に設定することができますので、自動ロック解除のみONに設定すればご要望のような動作となります。
画面ロゴを変更するには、どのような画像ファイルを用意すればよいのでしょうか?
幅336ピクセル/高さ84ピクセル/24ビットカラーの Windows 標準 BMP ファイルをご用意ください。 画面ロゴの変更は、設定画面>動作設定>画面ロゴボタンをクリックして表示されるファイル選択画面において、あらかじめ用意した画像ファイルを選択してください。
ICカードが第三者に盗まれてしまいました。どのように対処すればよいのでしょうか?
盗まれたICカードが登録されているすべてのPCから、該当ICカードの登録を削除してください。
発行済みの緊急ロック解除パスワードが必要なくなりました。これを無効にできますか?
発行済み緊急ロック解除パスワードは、有効期限が切れるまでは有効となりますので、通常は緊急時の運用に必要な最短の有効期限を設定されることをお奨めしております。 万一、第三者に緊急ロック解除パスワードが漏洩してしまった等の場合には、発行先のPCにおけるARCACLAVIS LOCKeyの管理者パスワードを変更すれば、異なる管理者パスワードで発行済みの緊急ロック解除パスワードを使用不能にする事が可能です。
ユーザのアクセスログは取得できますか?
ARCACLAVIS LOCKeyログサーバソフトウェア、及びログ閲覧アプリケーションがオプション機能として提供されています。 ICカードによるロック解除履歴だけでなく、Windowsログオン履歴、ARCACLAVIS LOCKey起動などの各種ログを保存する事ができます。 また、ログサーバを利用しない場合には、Windowsのイベントログとしてアクセスログを出力させる事もでき、それらはWindowsイベントビューアで閲覧できます。
Lenovo(IBM)製ThinkPadにARCACLAVIS LOCKeyをインストールしようとしたら、他社製GINA製品が既にインストールされているというエラーが表示されました。
ThinkPadは弊社のARCACLAVIS LOCKeyに正式に対応済みとなっております。該当エラー表示において「いいえ」ボタンをクリックしてインストールを続行して頂いて問題ございません。 インストール後、再起動してもARCACLAVIS LOCKeyの起動画面が表示されない場合、ThinkPadにインストールされているプリインストールソフトウェアが古い可能性がございます。LenovoまたはIBMのサポートサイトより、ThinkVantage Access Connections for Windows XP, 2000の最新バージョンを取得してバージョンアップを行ってください。(Version 4.12以降であれば、ARCACLAVIS LOCKeyに対応しております)
複数のPCに対して同じICカード登録情報を持たせたいのですが、全てのPC上でICカード登録をやり直さなければならないのでしょうか?
ICカード登録作業は1台のPCでのみ行い、その他のPCに対しては登録情報をコピーする事ができます。登録情報のコピーは以下の手順で行います。 1.コピー元のPCにおいて、ARCACLAVIS LOCKeyの設定画面を呼び出し、エクスポートボタンをクリック。 2.エクスポートファイルの名前を決めて保存。 3.保存されたエクスポートファイル(.dat)をコピー先のPCのディスク上にコピー。 4.コピー先のPCにおいて、ARCACLAVIS LOCKeyの設定画面を呼び出し、インポートボタンをクリック。 5.上記でコピーしたエクスポートファイルを選択して、「開く」ボタンをクリック。 尚、上記の作業を行うと、登録されたICカードの情報だけでなく、各種動作設定、画面ロゴデータ、管理者パスワードを含む全ての設定情報がコピーされます。
数百枚のICカードを1台のPCに一度に登録したいのですが、1枚1枚登録作業を行わなければならないのでしょうか?
お手持ちのICカードの固有シリアル番号(FeliCaの場合、IDmデータに該当します)のリストがあれば、手動でICカード登録を行わなくてもARCACLAVIS LOCKeyコマンドツールにより全てのICカードの登録を行うスクリプトを作成する事ができます。 詳しくは「ARCACLAVIS LOCKeyコマンドツール・マニュアル」をご参照ください。 尚、ARCACLAVIS LOCKey コマンドツールは V3.0 以降の機能となります。 V3.0 より前のバージョンでは、CSV ファイルによるインポート機能をご利用ください。 CSVファイルによるインポート機能については「ARCACLAVIS LOCKeyユーザーズ・マニュアル」をご参照ください。