名誉挽回のチャンスは思ったより早く訪れた。東京赴任後初めての春、人口20万人を超える自治体への、因縁の『健康かるて』新規導入プロジェクトだ。「岡山にいた頃とは、規模も複雑さも桁違い。初回のキックオフミーティングに、お客様がずらっと20人以上座るという光景に、膝が震えたものです」Y.H.自身、頭が真っ白になりながらもプレゼンをなんとかやり通し、再挑戦の火ぶたが切って落とされた。
「少しは私も成長が見られたのでしょうか。今度は、無事成功(笑)。今でもお世話になっている保健師さんもいますし、一生忘れられないプロジェクトでしょうね」と、Y.H.は笑う。自治体のお客様からも「最初は頼りなさげで不安だったけど、最終的に両備システムズ、Y.H.さんに任せてよかった」と、お褒めの言葉をいただいたという。
勢いづいたY.H.は、5年目に50万人規模の自治体への新規導入も成功させ、さらには、継続的な受注をものにするなど、「成長への期待」に見事に応えたと言える。