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PROJECTプロジェクト紹介

文教ヘルスケアソリューション:AITEL

2015年入社

SE

K.T.

K.T.

2004年入社

SE

J.O.

J.O.

2009年入社

SE

Y.K.

Y.K.

2004年入社

SE

I.K.

I.K.

プロローグ

両備システムズは、1977年に国内初のオンライン医事会計システムを販売開始するなど、ヘルスケア分野に長い歴史を持っている。その中でも自治体向け健康管理システム「健康かるて」は、全国700団体以上の導入数を誇り国内トップシェア製品として「地域をみる、人をつなぐ、動かす」をコンセプトに、生涯の健康情報を管理し、地域の健康増進に寄与してきた。

そのコンセプトの延長線上で2021年に誕生した、けんしん予約 All in One「AITEL」は、自治体および健診機関様向けの予約や通知に関するトータルサービスだ。自治体によって異なる運用に対応し、受診資格を基にした正確な予約受付と、Web・電話双方で受け付けた予約の一元管理が可能となっている。

ここでは、お客様の強いニーズをもとにソリューションを創発するプロセスに加え、その課題解決をサステナブルなものとするチームビルディングにも焦点を当てながら、両備システムズの社会貢献手法を浮き彫りにしていく。

プロジェクト立ち上げ: 現場ニーズから生まれた構想を段階的に形にする

「AITEL」の構想は、2018年7月に遡る。「健康かるて」を導入している自治体の保健師専門職員などから、住民からの健診予約について「電話が殺到し、受付や事務作業に追われている。なんとかならないか」という相談が寄せられていた。そんな声を導入SEとして、最前線で受け止めていたのがI.K.だった。

I.K.
I.K.

コールセンターなら巷にたくさんあるので、電話受付についてシンプルな印象を抱くかもしれません。しかし、これは単に電話を受けるだけではなく、自治体が持つ受診資格などの情報と照らし合わせながら正確に受け付けることが求められる業務なのです。つまり、お客様からの要望を形にするためには自治体LGWANを知り尽くし、セキュリティを担保することが必要になってきます。ただ、一筋縄ではいかないからこそ、私たち両備システムズがやる責務があるとも思いました。

そこでI.K.は2018年11月、様々な技術的リスクを排除した形で、「コンタクトセンターサービス」という名称で企画書にまとめ、無事社内でゴーサインを得た。「ありそうでなかった」このサービスは、さっそく複数の自治体から歓迎され、順調に導入数を伸ばしていった。

ここで終わらず、次なる I.K. の一手はさらなる省力化。つまり、Web予約だ。

I.K.
I.K.

電話同様、Web予約も一方通行の住民が行う申し込み専用サービスなら既製品がありました。でも結局、職員の方が確認する際に住民情報との対照ができなければ使い物になりません。Web化は様々なセキュリティ上の不安もあったので、私たちもなかなか踏み切れなかったのですが、「コンタクトセンターサービス」の成功を受け、機は熟したと、改めてブラッシュアップし企画書をまとめるに至りました。

これまで以上にセキュリティを担保するための技術的な知見を募り、検証を繰り返しながら、プロトタイプを練っていきました。

そんな中、この新しい挑戦にある県がファーストユーザとして手を挙げてくれたという。「健康かるて」のユーザだった自治体が、その所属県をうまく巻き込んでくれたのだ。I.K.をはじめとしたプロジェクトメンバーたちは、モデルユーザとして、「Web予約に求めること」「実現したら助かる運用」などをヒアリングして回り、提案用プロトタイプの仕様を固めていったという。

その過程でI.K.同様、事業企画としてジョインした Y.K.は、「コンタクトセンター以上の課題解決ができるぞ」と確信したという。

Y.K.
Y.K.

私も「健康かるて」の導入と保守を数多く経験しており、ユーザとの繋がりが強く、運用や現場業務を把握できていました。こうした経験は、I.K.や営業担当と共に、各自治体の担当者と要件を固めていくうえでとても役に立ったと思います。

I.K.とY.K.は、個別最適と全体最適、つまり、各現場からのボトムアップと統括している県としてのトップダウンのバランスを上手くとりながら、調整を進めていった。双方のバランスが上手くとれなければ、システムはお客様にとって使いづらいものとなってしまう。それを早い段階で解消できたのは大きかった。

Y.K.
Y.K.

実際に現場の声をもとに、プロトタイプに付け加えた機能があります。それは、住民がWeb予約する際、予約ページにて「受診可能な健診項目にチェックを入れた状態にする」というもの。トップダウンの発想では、あえて選んでもらうほうが良いと思っていたのですが、他の自治体の現場にヒアリングしてもチェックマークを初期セットしたいとの意見だったので吸い上げたかたちです。

こうしたプロトタイプが持つきめ細かい網羅性は、競合他社の先行システムとの大きな差別化要因となったという。結果、商談ではすべての項目で、競合他社を上回る評価を得て受注。「AITEL」の構想が実現へと近づいていく。

ソリューションの優位性を磨くUI/UX改善

ファーストユーザの受注の熱気がまだ冷めぬ中、「AITEL」はその優位性を磨く改善の手を休めなかった。2020年10月、リリースに向けてお客様がより使いやすいUI/UX(※1)を練るべく、プロトタイプからの全面リニューアルをかける。

その開発を手がけたのは、2021年1月にジョインしたK.T.だ。K.T.のミッションは、3カ月間という短期間でのUI/UX改善。普通に考えれば、無茶振りである。そこで、K.T.は一計を図る。

※1
UI: ユーザがコンピュータシステムを操作するうえで触れる画面のデザインや操作性のこと
UX: ユーザが、UIを介してコンピュータシステムから得られる感覚的・感情的な体験のこと

K.T.
K.T.

すでにプロトタイプとして基礎ができているシステム、かつ、短納期という状況では、ウォーターフォール式(※2)で一度に大きな変更をかけるのはリスクが大きすぎると考え、アジャイル式(※3)での開発を提案しました。

※2 ウォーターフォール: 滝が上から下へと流れ落ちるように、時間軸に沿って「要求」→「設計」→「実装」→「テスト」といったような後戻りしない工程に分割し、段階的かつ着実に品質を確認しながら完成させる手法
※3 アジャイル: 「要求は変化するものであらかじめ決定できない」という前提で、開発工程を1週間から数週間単位で区切り、優先度が高い順に実際に動くソフトウェアを実装し、反復的に完成させる手法

通常の Web システムはフロント+バックエンドだが、「AITEL」はLGWAN-ASP(LGWAN というセキュアなネットワークを介して、利用者である地方公共団体の職員に各種行政事務サービスを提供するシステム)のため、三層分離(セキュリティを高めるために、業務に利用するデータの保管、システム構築されている領域、外部インターネットの接続やサービス提供部分を分離するしくみ)となっており、それに応じて開発分量も増大する。

そんな状況下で、新しい健診に関する仕様の落とし込みと新しいUI/UXを刷り合わせなくてはならない。まさに打ち合わせと開発が入り乱れる、「走りながら考える」状況となった。

I.K
I.K.

導入側は、システムが形になることをいまかいまかと待っている。開発側は、日々状況や仕様が変わる中なんとか形にしていくという混沌とした状況でした。その過程で、何度も衝突はありましたし、期限に向けて落としどころを見つけなければならなかったのは事実です。それでも毎日、打ち合わせを重ねながら突き詰めていった経験は大きな糧となりましたし、他社に真似できない強みになったことは間違いありません。

Y.K.
Y.K.

そうですね。導入側の「利用者はこの機能がないと困ります」と、開発側の「半端なモノは作れない、品質を担保しなくてはならない」という立場のせめぎ合いでした。それがどうにか期限までに満足いく形になったのは、チームの底力に他ならないでしょう。

この短期間での勝負は、期待以上の効果を上げる。ファーストユーザの導入効果の高まりを受け、モデルケースとして取り上げられ、同じ県内でも利用自治体が増えていったのだ。そして、「AITEL」の評判は他都道府県にも波及していく。

横展開でさらなるソリューションの創発

次々と導入実績を積み重ねながら「AITEL」は、矢継ぎ早に次なる手を打っていった。2021年5月の健診機関での導入、2022年3月のWeb問診機能のリリース、10月には成人健診に加えて、「AITEL for 母子DX」と題したネウボラ(※)(母子保健システム)向けのリリースと、その躍進は止まる気配がない。

※ネウボラ: フィンランド語で「アドバイスの場」を意味する妊娠・出産から子育て期まで保険サービスと子育て支援サービスが一体となったワンストップによる切れ目のないサポート体制

Y.K.
Y.K.

プライベートで保健所へ行った時、「AITEL for 母子DX」のチラシを貰ったことがあります。「ここまで広まっているんだ」と感慨深かったことを覚えています。

ネウボラは、K.T.にも開発に携わってもらった新機能なのですが、これは他にはない両備システムズならではの優位性になっていると思っています。

このようにプロジェクトメンバーも驚くほどの勢いの「AITEL」の浸透。ここまでの好調な滑り出しを受け、さらなるサステナブルな成長を見込み、プロジェクトの開発統括としてJ.O.がアサインされる。

J.O.
J.O.

「AITEL」の開発チームも3年目を迎え、業務知識や対お客様折衝スキルが成熟してきた感はあります。一方で「AITEL」は、両備システムズのヘルスケアソリューションを代表するプロジェクトとなり、優れた技術集団として頭一つ抜け出す責務も担っています。

もちろん技術という手段に溺れるのではなく、技術力を課題解決の推進力へと変えていくことが重要なのですが、技術こそがエンジニアにとってのモチベーションになるのも理解しているので。

こうして事業企画と並行して、J.O.のリーダーシップによる組織の再編に伴うチームビルディングが行われ、大きなエネルギーを帯びていく。

コミュニケーション

具体的に、J.O.の指揮によるチームビルディングはどんな刺激や変化をもたらしていったのか。そして、それはプロジェクトメンバーたちにどのようにとらえられていったのか。

I.K.
I.K.

両備システムズは、BtoBや BtoG(Business to Government: 行政・国とのビジネス)が得意ですが、逆に言えば、BtoC の経験が乏しいとも言えます。

その点J.O.は、これまで広く導入・開発や新ビジネスに関わってくる中で、BtoC にも深い知見があり、それに基づいた柔軟な考えがプロジェクトにもたらしたものは大きいと思っています。

K.T.
K.T.

これからのプロジェクトの拡販フェーズに、技術面含めて、戦略がぴったりハマっていましたよね。また、チームとしてもコミュニケーションが増えて、風通しが良くなっていると感じます。

J.O.
J.O.

思えば、せっかく同じフロアで仕事をしているのだから、もっと意思疎通をスムーズにしたり、課題を変に溜め込まずに済む関係性を築いていって、スピード感を増していこうという思いがあったと思います。

Y.K.
Y.K.

結果、チームとしてもソリューションとしても若いメンバーが多いですが、風通しが良かったおかげで、大変な状況に対峙しても誰も悲観的にならず、一丸となってやりきろうという風土が生まれていると思います。

それを象徴するのが、育児休暇を取得する時の周囲の反応。長い休みをいただくうえで、チームに「どうしたらお客様に迷惑をかけずに済むか」と相談しました。すると、みんな「Y.K.がいない間は我々がしっかりやります」と言ってくれて、ネガティブな声は誰一人ありませんでした。

それが心強かったし、ありがたかったし、大いに励まされたからこそ、今度は自分がみんなを支えようって思えています。

I.K.
I.K.

特に我々のチームは、個々のキャラクターも個性も光っているメンバーが揃っていることもあり、何かしらの課題やテーマが見つかると集まって、それぞれの特性を補完し合いながら解決していこうという風土があります。

人それぞれライフイベントは訪れるものですし、もちろん私自身にもありました。だからこそ、組織としてどうやって上手く回していくか、みんなで考えていけば最適解にたどり着ける。そういう「助け合う」「感謝し合う」という、チームビルディングができていると思います。

K.T.
K.T.

それから、このチームでは自社で作ったチャットツールでやりとりをしています。もともと私をはじめメール文化が主流だったので、慣れるまでは大変でしたが、今ではLINEのようにスタンプでのコミュニケーションも交じえて、カジュアルかつユーモアあるやりとりができています。これもチームの雰囲気や風通しの良さに貢献していると思っています。

また、チームの若いメンバーの提案を受けて、このチャットツールの運用も改善していて、今以上にコミュニケーションを活性化させていこうという動きもあるほどです。

J.O.
J.O.

そうそう、みんな良いチームだとは思いつつも、まだまだ現状には満足していません。チャットツールの運用はもちろん、スプリントの回し方から技術選定、アサインまで課題や失敗を包み隠さず試行錯誤しながら、常に次に繋げていこうとしています。

だからこそ、弱点や非効率さを自覚して、社内の知見を取り入れていくのみならず、社外のエンジニアコミニティにもアンテナを張って、見直しをかけるように働きかけています。そういう動きが少しずつ実ってきているのかもしれません。

構想からたった数年での100団体超えという導入実績に向けて、「AITEL」チームはその風通しの良さが生む旋風となり、業界に大きな風穴を開けていく。それが日本の健康のパラダイムを変革していくと信じて。

メッセージ

Y.K.
Y.K.

私は当初開発志望で、プログラミングに没頭したいと思っていました。蓋を開けてみれば、入社1年目こそ開発に従事したものの、2年目以降は導入・保守、事業企画グループでビジネス企画・推進と、社外に発信していくことの多いキャリアでした。

振り返ってみると、携わる前は導入・保守には大変そうなイメージがあったのですが、やってみると開発とは別のおもしろさを感じて好きになりました。そうさせてくれたのは、チームの雰囲気やサポートのおかげでしょうが、こうしていろいろな経験を通して、自分の知らなかった「好き」に気づくことができることが、両備システムズの魅力の1つだと思っています。

I.K.
I.K.

チャレンジしたい人にとって、両備システムズが良い環境だと言い切れるのは、チャレンジを始めやすいだけではなく、それを支援し続けてくれるから。力や知識が必要なときは一声かければ手伝ってくれたり、親身になって集まってくれたりと、孤軍奮闘で煮詰まることはありません。みんな気にかけてくれることが伝わってくるので。

やはり、チャレンジを阻害するものは、明確な否定や抵抗よりも無関心だと思っています。周りが手を差し伸べないどころか、反応を示さないことも、人の心を折るのだと思います。そういう意味でも、両備システムズではたとえ失敗したとしても、チャレンジの過程を通して、前に進むことができる良い環境だとつくづく感じています。

J.O.
J.O.

仕事をしている時間というのは、人生の大きな部分を占めるものです。だからこそ、仕事も楽しくワクワクしたいというのが私のモットー。

私はギターが趣味なのですが、よくFコードで躓いて挫折する話を聞きます。「そこを乗り越えると楽しくなるのに……」と歯がゆく思いますが、実は仕事も同様で、楽しくなる前に何かしらの壁があるものです。

その点両備システムズでは、経験豊富な先輩たちがその壁を乗り越えるためのサポートを惜しみません。一緒に楽しくワクワク仕事しましょう。そして、システムを利用する人、関わる人たちみんなを楽しくワクワクさせるものを作りましょう。

K.T.
K.T.

大事なことは、やはり「好き」という想いに尽きます。「自分探し」といった大袈裟なものではなくて、「好き」を楽しむうち、「好き」に付随して思いついた「ものごと」が良いアイディアに繋がっていくと思うからです。

たとえば旅行が好きなら、そこで撮った写真を整理したり、マッピングしたりする時、どうすればいいのだろう、どういうアプローチがあるのだろうと考えていくこと自体が仕事においても力になっていくみたいなイメージ。

そういう意味では、両備システムズは、そういった様々な「好き」を持つ人が揃っているからこそ、チームごとの得意分野が違っておもしろい会社になっているのだと思います。あなたも自分自身の「好き」を大事にしていってください!

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